私はケアマネジャーとして多くの方の人生の終盤に寄り添ってきましたが、「もっと早く、自分のやりたいことを考えておけばよかった」という声を何度も聞いてきました。
50代に差し掛かると、
子育てが落ち着いたり、仕事の区切りが見えてきたりと、
ふと自分の人生を立ち止まって見つめ直す瞬間が増えてきます。
「この先の人生をどう過ごしたいのだろう」
「後悔のない時間を過ごすには、何が必要なんだろう」
そんな思いが芽生えたときに役立つのが、
“やりたいことリスト” です。
ただ願望を書くだけのものではなく、
人生の後半戦を豊かに過ごすための、自分だけのコンパス。
今回は、終活に寄り添う視点から、
50代から始められる「やりたいことリスト」の作り方と、
小さな挑戦を楽しむコツをご紹介します。
■ なぜ「やりたいことリスト」を作ると人生が豊かになるのか
50代という節目は、
人生の折り返し地点に立つような時期でもあります。
だからこそ、
「これからどんな日々を過ごしたい?」と問いかけることが、
再び人生を動かし始めるスイッチになります。
● 心の軸ができる
誰かのために生きてきた時間が長いほど、
自分の願いは後回しにしがち。
やりたいことを言葉にすると、
「私はこう生きたい」という軸が見えてきます。
● 小さな楽しみが日常にはりつく
「近場のカフェに行く」
「気になる本を手に取る」
そんな小さな行動でも、日常がほんの少し色づきます。
● 人生計画が立てやすくなる
旅行・健康・趣味・働き方…。
やりたいことが可視化されると、
これからの時間配分が自然と見えてきます。
やりたいことリストは、「これから何をしたいか」を整理するもの。
それと同じように、「もしものとき、何を大切にしたいか」を書き出しておくことも、これからの人生を安心して楽しむための準備になります。
エンディングノートも、そのひとつの形です。
■ やりたいことが見つからない人へ
ヒントは“心がふわっと動いた瞬間”
「特別な夢なんてない」
「やりたいことなんて思いつかない」
そう感じる方は多いですが、やりたいことはもっと身近にあります。
● 憧れの写真から探す
美しい絶景、海外の街並み、四季の風景…。
“行ってみたい” と感じた瞬間、それがもう「やりたいこと」。
※関連:
《人生で一度は行きたい世界の絶景10選》
● 小さな「好き」を大切に
・美味しいコーヒーを飲む
・朝散歩をしてみる
・花を育てる
こんなささやかな喜びこそ、心の栄養になります。
● 若い頃の“やり残し”
時間がなくて挑戦できなかったことも、今なら叶えられるかもしれません。
■ 50代からの「やりたいことリスト」作り方(4ステップ)
① 思いついたものをすべて書き出す
大きな夢も、小さな願望もすべてOK。
② 似たもの同士でカテゴリ分け
・旅行・行きたい場所
・趣味・学び
・健康
・暮らし・人間関係
・お金・働き方
自分の興味の傾向が見えてきます。
③ “すぐできるもの” を探す
最初の一歩はできるだけ軽く。
・近くのカフェ
・図書館で本を借りる
・散歩してみる
小さな行動がモチベーションを生みます。
④ 「いつか」ではなく「半年以内に」
近い未来に置き換えてみると、行動が動き始めます。
■ 50代〜70代に人気の“やりたいこと”例
● 旅行・絶景
・海外の絶景
・四季を楽しむ国内旅
・クルーズ旅行
● 健康・暮らし
・朝散歩
・丁寧な暮らし
・家庭菜園
● 趣味・学び
・写真
・絵画
・楽器
・名作小説を読む
● 人間関係
・友人と再会
・家族旅行
・親との時間をつくる
■ やりたいことを叶えるために大切な3つのこと
● 無理をしない
体力や生活に合わせながらゆっくりでOK。
● とりあえず試してみる
合わなければやめてもいい。
気軽に始めるほうが長続きします。
● 「やめてもいい」と思っておく柔軟さ
やりたいことリストは“変わっていくもの”。
完璧じゃなくて大丈夫。
Q&A|やりたいことリストでよくある悩み
Q. 書いたリストが続かない…どうすれば?
A. 完璧を目指さないことが一番のコツです。
毎日振り返る必要はなく、「月に1回、できたことに丸をつける」だけでも十分。
やれなかった項目は消さずにそっと残しておくと、
“またチャレンジしたくなる日” が自然と訪れます。
やりたいことリストは、前に進むための地図であって、義務ではありません。
Q. お金がかかることばかり思い浮かんでしまう…?
A. やりたいことは、必ずしも旅行や大きな挑戦である必要はありません。
「近所を散歩する」「図書館で本を借りる」「花を一輪買う」など、
“1,000円以内で叶う楽しみ” も大切なやりたいことです。
むしろ、こうした小さな喜びこそが、生活の満足度を高めてくれます。
Q. 家族に反対されそうで、一歩が踏み出せません。
A. まずはリスト作りを「自分だけの静かな時間」で行うところから始めましょう。
やりたいことは、誰かに理解される必要はありません。
「私はこう生きたい」という気持ちが整理されてくると、
自然と家族への伝え方も優しく、スムーズになっていきます。
最初は小さい行動から始めれば、周囲も少しずつ応援してくれるようになります。
■ まとめ|人生を楽しむための、小さな一歩から
50代からの“やりたいことリスト”は、
人生の後半に灯りをともすような存在です。
小さな挑戦を積み重ねることで、
毎日が少しずつ鮮やかに変わっていくはず。
あなたの未来は、あなた自身がつくるもの。
今日から、やりたいことリストを始めてみませんか?
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